ハノイからバスに乗り約9時間。ラオカイに着く。
ここは中国との国境でもある町、私たちはベトナムビザをさらに15日引き延ばすため
(もう一つ中華を食べるという目的についてはEPIC DAYSにて。)
国境を超え中国へ渡る。
陸路は面白い。
とにかく個性が強く現れる。
このは、列は無視して当たり前の国ベトナムと中国の国境。
隙間はないのに平気で割り込む。
もう笑うしかない。
順調に出国を済ませ、ベトナムへ再び入国。
中国の滞在時間は4h。
再び戻ったラオカイから、目指すはサパ。
たまたま通りかかったミニバンがサパに向かうと言うので、
値段交渉の末のせてもらうことにした。
サパはベトナム北部山岳地帯。
その為今までの気候が嘘かのように冷んやりしている。
海派だが、山も気持ちがいい。
この辺りには黒モン族、花モン族、赤ザオ族、様々な民族が観光客に物を売るため、
1~5km離れた村から毎日やって来て、また帰る。
ほとんどの人は歩いて移動する。
おばあちゃんだって私たちなんかよりしっかりした足取りで、
重いカゴを背負って登る、下る。
物売を売るためなら、
若者を蹴落とす勢い。
私たちも80歳くらいのシワシワの可愛いおばぁちゃんに捕まった、、、
そんな彼らの生活を見てみようと、私たちも村を訪れることにした。
サパから約1時間山を下る。
現れた村はカトカト村。
観光客慣れした英語の達者な黒モン族に出迎えられた。(物を進められた。)
黒モン族の纏っている民族衣装はインディゴの葉で染められている。
もちほんすべての工程は人の手の成す技。
黒モン族の女性の手は皆インディゴカラーに染まっていた。
民家の庭には大きな樽があり、この中で染色が行われている。
物干しに干された染め物、日本や先進国では人がモノづくりに手間暇かけることが少なくなってきている、
手作業より効率的な機械作業が日々進化し、人々はパーソナルコンピューターばかり眺めている。
と言うのは大袈裟だけど。
ここカトカト村には大きな川、そして滝、山肌の段々畑、とにかく360度自然な自然に溢れている。
川では子供と水牛が一緒に水浴びをしている。
村の人々は生きるのに必死だ。
このトレッキングを通して、
豊かな自然から得る色や糧、力を尊重しながら生活する彼らの姿を少しだけ感じることができた。
夕飯にいつも訪れている食堂はもう顔なじみで落ち着く。
先にいた酔っ払いのベトナム人男性が旦那さんを引き止めた。
お前も呑め呑めと、ベトナムの米酒を勧められている。。
私は先に奥の席について様子を伺っていた。
が、全員が私の顔色を伺っている。
嫁は怒っていないか、許してくれるかと旦那さんに言わんばかりだ、、
多分ベトナム語でそう言っていた。
お察しのとおり、
私は怒っていた。
冗談じゃない。
「私にもお酒を注ぎなさいよ!!」
サパには結局一週間滞在した。
バスでハノイへ南下、
そこからラオスを横断しタイヘ。
タイのウボンラチャタニーから列車で約11時間、バンコクに到着だ。